居酒屋風 串焼き
対応
食欲不振、気分転換が必要な時、趣向を変えた食事が必要なときなど
レシピの背景
化学療法のために、短期入院を繰り返した患者さんでした。治療が始まると、吐き気が強く、食欲が低下しました。「(自分が)何が食べたいのかわからない」と話されていました。
若い患者さんで、口から物を食べることに障害はありませんでした。治療のためには病院食を食べて栄養状態を維持していくことが大切であると知っていただくきっかけとしてレシピを検討しました。
お話をうかがうと、入院するまでは友達とよく居酒屋さんに行っていたそうです。そこで、見た目や味、盛り付けを居酒屋さん風に工夫しました。
調理のポイント
好みの材料をフライパンや魚用グリルで焼き、甘辛いしょうゆダレを絡めるだけで簡単にできるレシピです。
レシピ紹介(3人分)
一人当たりエネルギー130kcal、たんぱく質43g
<材料>
アスパラ 90g (3本)
ベーコン 60g (3枚)
しいたけ 30g (3枚)
冷凍フライドポテト 60g
人参 30g
【調味料】
塩 少々
しょう油 6cc (小さじ1杯)
みりん 6cc (小さじ1杯)
酒 6cc (小さじ1杯)
<作り方>
(1)アスパラは塩茹でし、ベーコンで巻いて、串を刺す。
(2)しいたけは飾り包丁を入れて、串に刺す。
(3)(1)と(2)の両面をフライパンで焼き、余分な油はペーパーで拭き取って調味料を煮からめる。
(4)人参は花形に型抜きして柔らかく茹でておく。
(5)器にすべてを盛り付けて完成!!
提供を終えて
目先を変えてあげることで、気分が変わり、吐き気を誘うことなく食べていただくことができました。
患者さんの声
「居酒屋さんみたいで感激でした!!」「何気なく話したこと(居酒屋さん行ったこと)も覚えてくれていてうれしかった」「毎日食事の時間が来るのが苦痛だったけど、今は食事が楽しみです」という、うれしい言葉を聞くことができました。
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