ちょっと甘いものを食べたいと思ったときに、チョコレートなんていいですよね。
さて、ミルクチョコレートを1枚食べると、菓子パン1個と同じくらいのエネルギーがありますが、食事の代わりにチョコレートを食べた場合、体重の変化や血液中のコレステロールに変化はあるのでしょうか?
チョコレートはカカオ豆をカカオバターとココアパウダーにし、カカオバターの配合によって、ビターチョコレート、スイートチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどに分かれます。チョコレートに含まれるカカオバターと、普通のバター、大豆油、オリーブ油を摂取した人の血液中のコレステロールの変化を調べた実験があります。これによると、25日間、普通のバターを使用した食事を摂った人は血液中の総コレステロールとLDLコレステロール濃度が大幅に上昇したのに対し、カカオバターを使用した食事を摂った人は血液中の総コレステロールとLDLコレステロールともに変化なしだったそうです。大豆油とオリーブ油を使用した食事を摂った人は血液中の総コレステロールとLDLコレステロール濃度が低下という結果になったそうです。
また、チョコレートのカカオには『カカオ・ポリフェノール』が含まれており、カカオ・ポリフェノールの健康効果として動脈硬化を防ぐ、がん予防、ストレス防止、精神安定などが公表されています(日本チョコレート・ココア協会による)。つまり、チョコレート自体が太りやすいわけではなく、少量で高エネルギーであることから食べる量が多いとエネルギーの過剰摂取となり、太る原因になるということです。
ではこのチョコレート、上手に付き合っていくにはどうしたら良いのでしょうか?
チョコレートの主要成分は糖質と脂質です。糖質の代謝に必要な栄養素はビタミンB1、脂質を代謝するのに必要なビタミンはビタミンB6、脂質・糖質・タンパク質などほとんどの栄養素の代謝に関わるビタミンはビタミンB2です。また、糖分の代謝時にはカルシウムが使われます。そのため、代謝に必要なビタミンB群とカルシウムを摂っておくと、代謝がスムーズになります。
ビタミンB1が豊富な食材:
胚芽米・玄米・種子類(そら豆・ごま・落花生・きな粉)
ビタミンB2が豊富な食材:
レバー、うなぎ、サバ、イワシ、卵、納豆、牛乳、乳製品
ビタミンB6が豊富な食材:
多くの魚(鯛・鮭・鮪)や肉(鶏肉)に含有、バナナ、大豆、小麦粉
カルシウムが豊富な食材:
チーズ、干しえび、しらす干し、ひじき
ですが、これらをチョコレートと一緒に食べることはなかなか難しいので、前後の食事で代謝に必要なビタミンやカルシウムを摂って上手に代謝することをお勧めします。
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