5.23UP! がん患者のための食事レシピNo.007

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レシピNo.007 柔らかフィッシュバーグ

 

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対応

嚥下障害、食欲不振、煮魚が嫌いな方

 

レシピの背景

いわしは、骨が多くて出しにくい魚ですがミンチにすればOKです。山陰の海に近い当院では、新鮮ないわしを手に入れることが容易で、いわし料理を好む方も多くいます。

 

管理栄養士としての患者さんとの関わり

患者さんが白身魚ばかりでなく、いわしを食べたいと思われました。嚥下障害があり、においも気になるようでしたので調理法を工夫しました。

 

調理のポイント

新鮮ないわしを使うことがポイントです。 軽く揚げているため、魚の臭みがやわらぎます。仕上がりの固さは揚げる時間で変えます。油を使用しているためカロリーアップも期待できます。

 

レシピ紹介(3人分)

一人当たりエネルギー238kcal、たんぱく質12.8g、塩分1.6g

 

<材料> 

まいわしミンチ             100g

豆腐             125g (1/4丁)

たまねぎ           30g

にんじん                 30g

 

≪a≫

鶏卵             25g (1/2個)

生姜               少々                    

しょう油              5cc

砂糖            小さじ1杯

塩               少々

片栗粉           大さじ1杯

 

サラダ油(またはマクトンオイル)  大さじ1杯

 

≪b≫

しょう油           10g

塩               1g

砂糖             5g                            

出し汁           100cc

 

揚げ油

 

盛り合わせ

かぼちゃの煮物 (かぼちゃ 90g、しょうゆ 4.5cc、砂糖 3g、出し汁 適宜)

 

<作り方>

(1)たまねぎはすりおろし、人参はみじん切りにする。

(2)ボウルに(1)、まいわしミンチとaを入れてよくこねる。

(3)(2)をハンバーグのように形を整え、きつね色に揚げる。

(4)揚げたフィッシュバーグを調味だしbで煮る。

(5)かぼちゃの煮物を盛り合わせる。

 

患者さんの反応

「舌でほぐれる感じが最高、味も美味しい」「懐かしい味」「ふわふわと柔らかで食べやすかった」「いつも白身魚の煮物だったから、魚を食べたという満足感が味わえた」と感想をいただきました。

 

※ マクトンオイル(キッセイ薬品工業)・・・体内で速やかにエネルギーに代わり蓄積脂肪になりにくい液体油脂。油っぽさが少なく、口当たりがさっぱりしている。 

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このブログ記事について

このページは、igs-kankanが2011年5月23日 12:00に書いたブログ記事です。

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