レシピNo.007 柔らかフィッシュバーグ
対応
嚥下障害、食欲不振、煮魚が嫌いな方
レシピの背景
いわしは、骨が多くて出しにくい魚ですがミンチにすればOKです。山陰の海に近い当院では、新鮮ないわしを手に入れることが容易で、いわし料理を好む方も多くいます。
管理栄養士としての患者さんとの関わり
患者さんが白身魚ばかりでなく、いわしを食べたいと思われました。嚥下障害があり、においも気になるようでしたので調理法を工夫しました。
調理のポイント
新鮮ないわしを使うことがポイントです。 軽く揚げているため、魚の臭みがやわらぎます。仕上がりの固さは揚げる時間で変えます。油を使用しているためカロリーアップも期待できます。
レシピ紹介(3人分)
一人当たりエネルギー238kcal、たんぱく質12.8g、塩分1.6g
<材料>
まいわしミンチ 100g
豆腐 125g (1/4丁)
たまねぎ 30g
にんじん 30g
≪a≫
鶏卵 25g (1/2個)
生姜 少々
しょう油 5cc
砂糖 小さじ1杯
塩 少々
片栗粉 大さじ1杯
サラダ油(またはマクトンオイル※) 大さじ1杯
≪b≫
しょう油 10g
塩 1g
砂糖 5g
出し汁 100cc
揚げ油
盛り合わせ
かぼちゃの煮物 (かぼちゃ 90g、しょうゆ 4.5cc、砂糖 3g、出し汁 適宜)
<作り方>
(1)たまねぎはすりおろし、人参はみじん切りにする。
(2)ボウルに(1)、まいわしミンチとaを入れてよくこねる。
(3)(2)をハンバーグのように形を整え、きつね色に揚げる。
(4)揚げたフィッシュバーグを調味だしbで煮る。
(5)かぼちゃの煮物を盛り合わせる。
患者さんの反応
「舌でほぐれる感じが最高、味も美味しい」「懐かしい味」「ふわふわと柔らかで食べやすかった」「いつも白身魚の煮物だったから、魚を食べたという満足感が味わえた」と感想をいただきました。
※ マクトンオイル(キッセイ薬品工業)・・・体内で速やかにエネルギーに代わり蓄積脂肪になりにくい液体油脂。油っぽさが少なく、口当たりがさっぱりしている。
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