第31回  難しい患者さんは、患者さんだけのせい?! (問題提起)

第31回  難しい患者さんは、患者さんだけのせい?! (問題提起)

2019.1.08 update.

IVR看護研究会

 2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。

 発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は2020年9月12日の予定です!

公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016


 

 

N看護師のもやもや

 

 N看護師が担当になった心不全で入院している68歳男性、会社役員のAさんは、責任ある立場で今も仕事をしているためか、入院してからも、ずっと書類などに目を通し、時間に追われているような印象を受ける方でした。  

 CRT-D(両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器)の植え込みの方針となり、Aさんや家族にインフォームドコンセントを行い、了解が得られたため、3日後にCRT-D植え込み術をすることが決定しました。  

 

 しかしAさんは、入院生活の中で徐々に訴えが多くなってきました。  

 たとえば、排泄後トイレでナースコールを押し、すぐさま駆けつけないと「何してんだよ、どういうことだ!」と看護師の対応に不満をぶつけるようになり、日に日に「散歩に行かせろ」や「お茶を熱いのに変えろ」「看護師を辞めさせてやるぞ」などの暴言を看護師に発する事が頻繁になっていきました。

 

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◎問題提起

 

 理不尽な対応にN看護師やスタッフは困り果て疲弊し、無意識にAさんに対し強い口調になってしまうこともありました。なかなかオリエンテーションが進みません。N看護師は、Aさんとどう関わっていったらよいのでしょうか?  

 

(IVR看護研究会 本間美智子)

 

 

IVR看護ナビゲーション イメージ

IVR看護ナビゲーション

IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。

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