第16回 短い時間でのラポール形成(問題提起)

第16回 短い時間でのラポール形成(問題提起)

2018.4.21 update.

IVR看護研究会

 2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。

 発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は、2020年3月7日に開催予定です!

公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016

 

◎エピソード

 

H看護師のもやもや

 

 IVR 室に配属されて6か月が経ち、やっと1人でなんとか業務ができるようになってきました。でも、緊急IVRが入ると、まだ準備も遅いし、何と言っても心の準備ができなくて緊張します。
 ある日、胸痛で来院した80代の男性患者Aさんが心蔵カテーテル検査を緊急で行うことになり、今日のカテーテル室担当のM先輩が休憩から戻るまでの間、代わりに担当することになりました。Aさんは意識レベルもクリアで、血圧も正常範囲内で保たれているという情報で「緊急心カテ」ながらも、私はちょっと安心しました。


 それから15分後、入室してきたAさんの顔はこわばっていていました。私は、「胸が痛いのかな?」と思い、何度も「大丈夫ですか?」と声をかけましたが、Aさんからの返事は「大丈夫」の一点張り。それ以上介入できず、なんとなくしっくりせず困っていました。

 そこにM先輩が戻ってきて交代しましたが、Aさんの事が気になり、みていました。すると……なんと、患者さんが笑っているではないですか!
 ビックリしたと同時に、自分は看護師に向いていないんじゃないかと、落ち込みました。
 一体M先輩とAさんの間に何があったんでしょう……。
 

 

◎問題提起

 一生懸命、患者さんに声をかけて、頑張ったH看護師ですが、患者さんの反応が自分とM先輩とではあきらかに違いショックを受けているようです。M先輩は、どんな風にアプローチをしていったのでしょう。


(IVR看護研究会 野口純子)

 

 

<つづく>

 

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