第44回 IVR看護師 明日への挑戦!(解説)【最終回】

第44回 IVR看護師 明日への挑戦!(解説)【最終回】

2019.11.20 update.

IVR看護研究会

 2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。

 発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は、2020年3月7日に開催予定です!


公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016

 

あなたの今の目標は?

 

 IVRにおける職場教育の目標を、「1人でIVRにつけること」と掲げている施設は多くあります1)

 みなさんの施設でも、その目標を達成するために、マニュアルの整備や評価表などを用いてOJTを行っているのではないでしょうか? そのおかげで、手順を覚えて一人でIVRにつけるのは、そんなに困難な事ではなく、施設によっては、あっと言う間に達成できてしまう目標なのではないでしょうか。
 では、一人でつけるようになった後のあなたの目標はなんでしょう。IVR看護師としてどのようになりたいですか?

一人でIVRにつく:指導看護師なしでIVR中の業務ができるレベル。「一人でIVRにつける」基準は施設によってまちまちであり、施設によっては「何回指導看護師と一緒に経験したら、そのあとは一人で行う 」というように、達成度ではなく、経験回数で決めているところもある。

 

 2015年に開催した第15回IVR看護研究会で、「IVR看護・明日への挑戦」と題し、IVR看護師の夢を募集したことがあります。

 その中で、「IVR看護外来を開設して、術前の心身の管理をして、ベストな状態でIVRを受けてもらいたい」「日本のきめ細やかなIVR看護を海外に広めたい」「将来はIVR看護師になりたい!と子どもたちが言ってくれるぐらいにIVRを知ってもらえる活動がしたい」という夢について語り合い、IVR中の看護だけの役割から、幅広い活躍の場を提案しました。

 また、2017年にはIVR看護師ラダーを作成し、IVR看護師のキャリアアップを可視化することに努めてきました。

 

中堅だって夢を持とう! 

 

 実際のIVR看護師の中には、術前管理センターでIVRを受けるために入院する患者さんのケアを行ったり、病院や地域で行われるイベントで、IVRを体験する催しを開いている看護師の話を耳にします。

 

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(写真は筆者の施設の催し物で、子どもたちがIVRを体験しているところです。手作りの人体模型を使用し、医師やIVR看護師が説明しながらカテーテルを心臓まで持っていく体験をします)

 

 このように、IVR看護師はIVRの中だけの看護をすればよいといった時代から、術前術後を見据えた看護の必要性、さらに、本連載第40回にもあったように、地域との連携の重要性、そして病気になる前からの啓蒙活動へと、活躍の場が確実に広がりつつあると感じています。

 「一人でつけるようになったからおしまい」ではなく、これからその知識を活かして何でもできる可能性があります。ぜひ、毎日目の前にある業務だけをこなすことから卒業して、何か将来の夢を描き、それに向かってチャレンジしてはいかがでしょうか?

 

 最後に、私の好きな絵本の一文を紹介したいと思います。

 

 

夢の世界で頑張り続けることは、

夢をかなえることよりも大切なものを与えてくれます。
それが心の力です。
夢の世界で頑張り続けているひとの胸には、

たくさんの心の力が輝いています。

その光が自分に多くの幸せを与え
まわりの人を明るくてらし、そして、

かけがえのない大切な人を守ってくれるのです。

 

大野正人出口保行/中川学 「夢はどうしてかなわないの?」(汐文社)

 

 

 IVR中の看護は病棟での看護と比較し、患者さんと関わる時間は短いです。しかし、あなたがその短い時間の中で精一杯頑張っている姿は、きっと伝わります。そして、いつか誰かを勇気づけると信じています!

 連載「らんらん♪ IVR看護」は、今回でひとまず終了します。長い間ご愛読ありがとうございました。

 

(IVR看護研究会 野口純子)

 

[参考文献]

1)野口純子,ほか:IVRに従事する看護師育成プログラム開発に関する基礎調査.第37回成人看護1,246-248,2006.

 

IVR看護ナビゲーション イメージ

IVR看護ナビゲーション

IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。

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