かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2019.8.22 update.
2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。
発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は、2020年9月12日に開催予定です!
公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016
R看護師のもやもや
R看護師は、IVR室に勤務するようになって7年目のベテランです。
今日は主任の代わりに会議に出ることになりました。会議のテーマは、診療報酬の改定に関連した病院機能と看護部の役割についてです。急性期一般入院基本料と看護職員配置7対1、看護必要度加算や入退院支援加算についての説明がありました。
そして、看護部長から「地域との連携を意識した看護実践を期待する」と言われました。しかし、R看護師は、正直言って「IVR部門は治療の場だから、病棟との連携はできても地域との連携は関係ない」と感じました。
次の日、R看護師は主任と師長に会議の報告と、自分の感想をもらしました。すると、師長から「IVRって本当に地域との連携は関係のないことなのかな? IVRを受けた患者さんは、短期間の入院期間で退院して地域に帰って行くよね。IVRのことをよく知っている人って地域にもたくさんいるのかしらね」と意味深なことを言われました。 ◎問題提起
医療はどんどん変化をしていきます。在院日数が短縮化され、地域包括ケアシステムシステムの構築が進み、病院と地域の連携が必要となっています。IVRは低侵襲で病気の部位を正確に治療できるため、入院期間が短縮できるという特徴があります。IVR部門は、病院に入院している患者さんの治療を行う部門ですが、果たして、地域との連携は関係ないのでしょうか?
(IVR看護研究会 浅井望美)
IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。