かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2019.3.11 update.
2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。
発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は2020年9月12日の予定です!
公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016
Aさんは38歳男性、既婚。職業は中学校社会科の教員です。
職場の健診で労作性狭心症を指摘され、診断のために1泊2日のクリニカルパス入院でCAG(冠動脈造影検査)を施行することになりました。診断カテーテル検査の際、「痛い、痛い。やめてくれ」「我慢できない助けてくれー!」と大騒ぎでした。医師や看護師に暴言を吐き、やっとのことで検査を終えたのでした。CAGの結果、心臓血管に狭窄があったため、今回PCI(経皮的心臓血管形成術)を施行することになっています。
◎問題提起
前回診断カテーテル検査についたP看護師は「38歳のいい大人の男性が、しかも教員なのにこんなに大騒ぎするなんて。申し訳ないけれど、私はどうしてもこの患者には寄り添えない。PCIでまたこの患者さんを担当するのかぁ」と思い憂鬱でした。
P看護師はなぜ、「私はこの患者には寄り添えない」と考えてしまったのでしょうか?
(IVR看護研究会 増島ゆかり)
IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。