かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2018.10.22 update.
2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。
発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は、2020年3月7日に開催予定です!
公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016
M看護師のもやもや
ある日のIVR室に2人の新人看護師が配属されました。
指導にあたる先輩ナースのNさんは、患者さんの入退室についてオリエンテーションをしていました。
1人は今どき女子の〇子さん。
オリエンテーションも始まり少したった頃、Nさんが同僚にこんなことを言っていました。
「普通、オリエンテーションを受けてる時って、メモをするのが当然でしょ? でも〇子さんはメモをほとんど取らないのよ。なんでかしら?」と、教えていることがきちんと伝わっているのか、あとでわからなくならないのかと心配している様子でした。
しかし、初めて患者の入退室を任せてみると、一定の業務はこなせていたのです。
もう1人は、主張しない〇男くん。
〇子さんとは違って、オリエンテーション中にメモをしっかり取っていたので、Nさんも安心していました。マニュアルにもきちんと目を通し、本などもよく読んで勉強していると感じていました。
しかし、同じように患者の入退室を担当してみると……。同じところで何度も失敗をくり返していました。指導していたNさんも「あんなにメモを取っているのに、どうしてできないのかしら?」と不思議がっていました。
◎問題提起
2人の指導を担当していたNさんは、〇子さんと〇男くんに同じようにオリエンテーションをしていましたが、オリエンテーションを受ける姿勢が違う2 人に戸惑っていました。 Nさんはいったいどのようなオリエンテーションを行えばよかったのでしょうか?
(IVR看護研究会 中谷春美)
IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。