高齢者対応の苦手克服!

高齢者対応の苦手克服!

2010.10.08 update.

岩田充永 イメージ

岩田充永

名古屋掖済会病院救命救急センター勤務。1998年名古屋市立大学医学部卒業。
学生時代はオーケストラに熱中していましたが、なんとか医師免許を取得。優れた演奏者が集まっただけではオーケストラの美しいハーモニーは生まれません。高齢者救急も、患者さんやご家族の幸福につながるためには、看護師、SW、薬剤師、医師など多くの職種の“アンサンブル”がとても重要であると日々実感しています。


イラストレーション:matsu (http://matsu.petit.cc/)

『高齢者救急』ってこんな本

医学書院より『JJNスペシャル 高齢者救急 急変予防・対応ガイドマップ』が発売になりました。

高齢者のケアをしていて「何かおかしい」と思っても「年のせいかな・・」と片付けてしまったり、

「ほんとに帰して大丈夫かな・・」と思うようなケースはありませんか?

この本では、これまであまり語られなかった高齢者の“微妙な”変化や、

“まずこれだけは気をつけよう”という点を解説していきます。

高齢者の対応がなんとなく不安だったり、困っている看護師さんにぜひ読んでいただきたい一冊です。


著者の病院までいってQ(仮)

Qこの本の最もこだわったポイントはどこですか?


高齢者対応が苦手という人の原因の多くは「あいまいさ」にあると思います。

この「あいまいさ」を何とか文章として明確にして、スッキリさせようと考えました。

自分が老年医学の研修をして、指導医から教わったほぼすべての事を書いたつもりです!!

 

Qこの本はどんな人に読んでもらいたいですか?
 

病棟や救急外来で高齢者の患者さんを診て、どうしたらよいのだろうと困っている看護師さん。

高齢者診療が苦手な研修医の先生にもぜひ。

 

Qこの本を作るうえで一番苦労したことは?

最初は、多くの方との共著でというお話があったと理解していたのですが、

打ち合わせに行くと、医学書院の編集の人に「ぜひ先生おひとりで」と平然と言われました。

「僕には無理です」とお断りしたのですが、

「まあ、まあ、先生、普段感じていることを少しずつ文章にしていけば大丈夫ですから・・」とはぐらかされ、

時にはおだてられ、何とか出版にこぎつけました。

恐るべし、医学書院!!

 

Qところで、最近先生が一番ハマっていることは何ですか?
 

クラシック(オーケストラ)の演奏会に行くのがとても良い気分転換になっています。

自らは音を出していないのに、素晴らしい音楽を紡ぎだす指揮者という存在は本当に素敵だと思います。

生まれ変わったら指揮者を目指して勉強したいです(?)。

 

Q読者に向けて一言メッセージを
 

我々も必ず年をとり、高齢者になります。

自分たちの将来の安心のためにも高齢者に優しい医療者仲間を増やしていきましょう!!

  

 

JJNスペシャル88 高齢者救急 急変予防&対応ガイドマップ イメージ

JJNスペシャル88 高齢者救急 急変予防&対応ガイドマップ

あの対応でほんとうによかった? 「高齢者救急」に自信が持てる実践ガイド!
ありそうでなかった高齢者救急のガイドマップ! 高齢者救急はもはや避けては通れない時代。高齢者は、訴えがあいまいで症状がはっきりとあらわれない、背後に重い病気が隠れているかもしれないなど、とにかく判断に迷うケースばかり。そんな悩めるケースの初期アセスメント→対応の流れを一目でわかるチャートで解説。目の前の高齢者のどこに気をつければいいのかがズバッとわかる。

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