かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2019.5.27 update.
2000年に発足し、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。放射線科における看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追究し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。
発足間もなくから開催している研究会(セミナー)は、3月16日に第19回を迎えました。記念すべき第20回は、2020年9月12日に開催予定です!
公式webサイト:http://www.ivr-nurse.jp/
Face book @ivrnurse2016
Q看護師のもやもや
後輩看護師は新卒でIVR室へ配属となり、もう少しで2年が経とうとしています。基本的なIVRは一人で担当できるようになり、自信もついてきたように見えました。
ある日、血管の走行を確認するIVRの患者さんを担当し退室を見送った後に、突然、後輩看護師が泣き出しました。Q看護師が、何かトラブルでもあったのかと後輩看護師に聞いてみましたが、首を横にふるばかりです。そのIVRを担当した放射線技師や医師も思い当たることはないと言います。
Q看護師は「何かつらいことでもあったの?」と話しかけました。涙を拭きながら後輩看護師が言った、「最近、誰も褒めてくれないから、不安になっちゃって」という言葉に驚いてしまいました。「がんばってるじゃん!」と褒めましたが、「・・・・・」後輩看護師は首をかしげてうなだれたままで、Q看護師は自分の言葉が届いていないもどかしさを感じました。
◎問題提起
後輩看護師はどうしてほしかったのでしょうか。そして、後輩看護師には、どのように対応するとよいのでしょうか。
(IVR看護研究会 青鹿由紀)
IVRに携わる看護師向けの実践的な書物がほとんどない中で、各施設では独自のマニュアルを作って看護にあたっている。その現状を打破するために編集された本書は、医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されている。2007年には「日本IVR学会認定IVR看護師制度」も発足し、ますますIVR看護が期待される中、時宜にかなった実践書。