かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2013.10.28 update.
「臨床を知らない現象学者」によって書かれた
看護師についての本、『摘便とお花見』。
看護研究書とも、哲学書とも、インタビュー集とも言い切れない
この摩訶不思議な本を、
看護師であり、臨床を知る現象学の研究者たちが読む。
短期集中4回連載。週一更新です。
◎
和久紀子
首都大学東京人間健康科学科 看護科学域成人看護学博士後期課程
執筆者略歴
看護大学卒業後、産婦人科病棟などで看護実践を行う。その後、臨床で出会った人々の体験を探究するため、看護学修士課程に進学する。修士課程修了後、リハビリテーション看護やがん看護領域で看護実践を行う。
[リンク]
◎朝日新聞(2013.10.20)書評欄に掲載されました。評者は出久根達郎さん(作家)です。
◎北海道新聞(2013.10.20)書評欄に掲載されました。評者は浮ヶ谷幸代さん(文化人類学者)です。
◎『図書新聞』に著者、村上靖彦さんのインタビュー記事が掲載されています。
誰も看護師を知らない。
とるにたらない日常を、看護師はなぜ目に焼き付けようとするのか??看護という「人間の可能性の限界」を拡張する営みに吸い寄せられた気鋭の現象学者は、共感あふれるインタビューと冷徹な分析によって、不思議な時間構造に満ちたその姿をあぶり出した。巻末には圧倒的なインタビュー論「ノイズを読む、見えない流れに乗る」を付す。パトリシア・ベナーとはまた別の形で、看護行為の言語化に資する驚愕の1冊。