夏バテに要注意!

夏バテに要注意!

2011.8.01 update.

澤田江里子 イメージ

澤田江里子

トータル・コミュニケーションズ(株)管理栄養士


大学卒業後、病院にて勤務。管理栄養士取得後、調理現場、栄養指導、NST、嚥下食に携わり「食」の大事さを学ぶ。退社後サプリメントを勉強しサプリメント管理士取得後、老人ホームへ入社し栄養課リーダーを務める。その後トータル・コミュニケーションズ(株)へ入社。現在は健康・栄養PR業務に従事。

今年は6月の国内最高気温の観測記録を20年ぶりに更新するほど暑さが際立っています。

 

6月末から熱中症で運ばれる方が増えました。更に今年は『節電』のため、家の中だけでなく、デパートや電車の中は例年より冷房が弱い所が多いので、「熱中症」が心配ですね。在宅で介護されている方の不安要素も第1位は「熱中症」で、これは昨年の2.6倍だそうです(日清オイリオ調べ)。

 

→参考:夏の在宅介護のポイントは『水分補給』
 

 

残暑も厳しくなりそうなので、熱中症だけでなく、夏バテにも注意が必要です。対策として水分補給はもちろんですが、食事でも上手に栄養をとり入れて、暑さから身体を守りましょう。

 

夏バテのメカニズム

 

人間は体温を一定に保つ為に自律神経で調整しています。毎日のように高温・多湿が続くと、自律神経が疲れてきて熱を外に出すことが出来なくなり、倦怠感、食欲不振、胃腸虚弱、免疫力低下などが起こります。

 

暑い日は体を冷やす為に「汗」が出ます。体温が高くなると胃腸への血流が少なくなり、多量の汗をかくと、体内塩分が減って胃酸が出にくくなります。たくさん汗をかき体内水分が不足すると汗が出なくなります。すると体温が下がらず、夏バテの原因になります。この状態で冷たいジュースやアルコールを飲むと、下痢をしたり胃を壊したりします。胃腸の働きが落ちると体力は更に低下し、疲れがたまり、自律神経の働きも落ちるという悪循環に陥ります。 

 

それでは、いったいどうすればよいのでしょう。ひとまず問題です!

 

 

夏バテを防止するためには、大きく3つの対策が必要です。 

 

 

自律神経の働きを保ちましょう。

 

暑い場所と寒い場所を行き来すると、自律神経が疲れてしまいます。なるべくクーラーの効きすぎた場所を避け、室内では上着を羽織る等、寒暖の差が少なくなるように工夫して自律神経の働きを保ちましょう。

 

 

しっかり水分補給を行いましょう。

 

水分不足にならないように、1日2リットル程度の水分をしっかりとりましょう。汗の中には塩分も含まれているので、お水やお茶、スポーツドリンクなど、バリエーションを付けながら水分と多少の塩分の補給を行い、夏バテや熱中症予防を心がけましょう。但し、先程も述べましたが、冷たいジュースやビール等のアルコールは胃腸の働きを弱める可能性があるので注意が必要です。

 

 

食事の内容を工夫しましょう。

 

夏は冷やしそうめん、冷やしそば、冷やし中華など、炭水化物中心の食生活になりがちです。炭水化物をエネルギーに変えるため、ビタミンB1、B2が必要になります。これらに加え、疲れを取る為にクエン酸もとるようにしましょう。

 

ビタミンB1、B2、クエン酸は以下のような食材に含まれています。

 

ビタミンB1:豚肉、そら豆、大豆等

ビタミンB2:レバー、うなぎ、納豆等

クエン酸:お酢、梅干し、レモン、キウイ等

 

これらを組み合わせたメニューがお勧めです。

 

例えば、豚肉と梅肉のソテー、あるいは豚肉のソテーに大根とレモンを添えたり、納豆と梅肉和え、うな玉丼など。体を冷やす効果がある夏野菜(キュウリ、トマト、スイカ等)を上記メニューと一緒にとるのも良いでしょう。

 

また、体力が失われると体調を崩しやすいので、しっかりと睡眠を取ることも大切です。 



夏バテ防止に豚肉が良いとされますが、その理由は次のうちどれ?

正解不正解

ビタミンB1が豊富だから

答えは「ビタミンB1が豊富だから」。炭水化物をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1が必要になります。詳しくは2ページ目をチェック!

閉じる

このページのトップへ