かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2011.11.15 update.
こんな方に……
ご飯のにおいが気になる あっさりしたものが食べたい
食欲不振 味覚の変化
一人当たりエネルギー……252kcal
★たんぱく質4.2g
★塩分0.8g
s t o r y
白飯はにおいが気になる、食べにくいという患者さんには、おにぎりや炊き込みご飯などを出します。しかし普通のおにぎりだけでは飽きてしまう方もおられるので、変化をつけるために焼きおにぎりをつくりました。特に、ご飯のにおいが気になる方には食べやすいメニューです。
また、食欲がなく、食事が配られてすぐに食べられない患者さんには、時間が経過して冷えてもおいしい物、箸を使わないでも食べられる物が好まれます。そうした患者さんには、このメニューは大好評です。
材料(2 人分)
ご飯……300g
しょうゆ……小さじ2
みりん……小さじ2
油……少量
つくり方
1 しょうゆとみりんを鍋に入れて火にかけ、タレをつくる。
ごはんに1 のタレ半量を入れて混ぜ、三角おにぎり4 個を握る。
フライパンに薄くサラダ油を熱し、おにぎりの両面を軽く焼いてから、残りのタレを両面につけて香ばしく焼く。
ポイント
しょうゆのこげた香りが食欲をそそるので、おにぎりの表面はこんがりと焼きます。味をしっかりさせたい時には、レシピどおり、ご飯にタレを混ぜ込みますが、タレを混ぜ込まず表面だけに塗りながら焼くと、表面は香ばしく、中はふっくらの焼きおにぎりに仕上がります。
ご飯が軟らかいときは、タレを少なめにします。冷たくなったご飯でも、つくる前に電子レンジで温めると、おいしくつくれます。味噌をつけて焼くと、また風味が変わって喜ばれます。
かんかん! 人気連載がオールカラーで単行本化!
「え! これもがん患者さんの食事なの!?」
「何も食べたくない」という小児患者さんから、「うな重が食べたい」という終末期の患者さんまで。日本で唯一の「がん専任栄養士」が珠玉の食事レシピ73品を大公開。看護師、栄養士、患者家族など、「がん患者の食」を支えるすべての人に役立つ知恵と知識が満載。
著:川口 美喜子/青山 広美
判型 B5変
頁 128
発行 2011年11月
定価 1,890円 (本体1,800円+税5%)
ISBN978-4-260-01477-9