対人援助職のストレスマネジメントに!

対人援助職のストレスマネジメントに!

2011.2.04 update.

伊藤 絵美 先生 イメージ

伊藤 絵美 先生

洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長、臨床心理士、精神保健福祉士、社会学博士。
主な著書に、『ケアする人も楽になる「認知行動療法」入門BOOK1&BOOK2』(医学書院/2011年2月発行予定)、『認知療法・認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ』星和書店、『認知行動療法、べてる式。』(共著)医学書院、『認知療法・認知行動療法事例検討ワークショップ』(共著)星和書店、『事例で学ぶ認知行動療法』誠信書房、など。訳書にジュディス べック『認知療法実践ガイド』星和書店、ロバート リーヒ『認知療法全技法ガイド』星和書店、ジェフリー ヤング『スキーマ療法』金剛出版、ほか。

人をケアする職業人のストレスこそが問題です。  

 

働いていると、理不尽なことってたくさんありますよね。無能な同僚管理職にイライラ(怒り)。モラルハラスメントでしくしく(悲しみ)。パーソナリティ障害の人に巻き込まれてグルグル(当惑)。

認知行動療法は、そんな対人援助職のセルフケアやストレスマネジメントにうってつけの心理療法です。

ストレスのない生活は考えられませんので、ぜひ日常的に認知行動療法を活用してストレスマネジメントをされることをお勧めします。

 

中身はこんなカンジ↓

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なお、ブック1とブック2では、本から学べるスキルが違いますので、ぜひ2冊とも読んでくださいね!

 

【ブック1目次】

第1章・・・・・・ストレス状況とストレス反応を目に見える形にしてみましょう

第2章・・・・・・アセスメントしてみましょう

第3章・・・・・・プリセプティとの相性が悪く悩む先輩看護師アヤカさん

第4章・・・・・・BOOK1で紹介した理論・技法・ツール

 

【ブック2目次】

第1章・・・・・・無能な同僚管理職に腹が立って仕方がないカオルコさん

第2章・・・・・・キレる医師のいる職場に恐怖を感じるサチコさん

第3章・・・・・・精神的に不安定な看護学生とのかかわり方に悩む教員タマキさん

第4章・・・・・・BOOK2で紹介した理論・技法・ツール

第5章・・・・・・さらに学びたい人へのガイド

 

『ケアする人も楽になる 認知行動療法 入門 BOOK1&BOOK2』 イメージ

『ケアする人も楽になる 認知行動療法 入門 BOOK1&BOOK2』

1. 認知行動療法の基本的な考え方をわかりやすく解説!
2. ナースにとっての身近なストレス事例を、認知行動療法で考えると、どんなふうに整理・解決できるかを、ストーリー仕立てで解説!
3. 今、患者さんのなかにも高まる、認知行動療法へのニーズに応用することができます。
 
【たとえば…】
◎無能な同僚管理職に腹が立って仕方がないカオルコさん
ストレスの元凶は同僚管理職マナブ(師長)。同い年の46歳。シフトも組めない業務能力のなさで、いつもカオルコさんが尻拭いをさせられるが、本人はそれを何とも思っていない。鈍感なマナブによって病棟の看護の質が落ちてしまい、患者さんにも不利益が出ている。そうした不満を、皆がカオルコさんに言いにきて、それを聞くたびに頭にくる。だいたいなぜこんな奴を管理職にしたんだ!と思うが、マナブは病院の上層部には受けがよく、非常にかわいがられている。上の人たちもマナブもバカなんじゃないかと思う。ただでさえ病棟は忙しいし,立場上,患者さんだけでなく部下のケアまでやらなきゃならないからストレスが溜まるというのに,マナブというバカのせいで余計にストレスを背負わされてしまい,そのことで腹が立って仕方なく、家に帰っても怒りがおさまらない。最近は怒りと興奮によってカオルコさん自身が参ってしまい、友人に勧められて認知行動療法の扉を叩いた。
こんな事例をドキドキしながら読んでいくだけで、認知行動療法の基本的な考え方から使い方までが、無理なく理解できるようになっています。

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