かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
2018.8.24 update.
八嶋さんといえば、キレのある動きと台詞回し、そして機知に富んだトークが真骨頂の俳優さん。体と言葉を操る達人である八嶋さんが、「演技する体」と「介助する体」について、『どもる体』著者の伊藤さんと語り合います。
【日時】2018年10月5日(金)19:00~21:00(18:30開場)
【会場】東京都文京区・医学書院 本社2階 ⇒会議室会場への地図・交通案内
【定員】80名
【参加費】1,500円(消費税込、当日払い)⇒お申し込みサイトへ
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演技と介助、いったい何のつながりが? 今年6月に発行された『どもる体』で語られている「ノる」と「乗っ取られる」をキーワードに据えると、両者の意外な近さが見えてくるかもしれません。そもそも演技することも介助することも、感じやすい生身の体どうしで交感しながら、ある役割を遂行するという点では同じです。
共演者の動きに影響されつつ、どうしたら自分らしい演技ができるか―。
変転する患者の身体に翻弄されつつ、いかに自己の専門性を発揮するか―。
吃音という不思議な現象を切り口に、「コントロールのきわ」を漂う体について、おふたりと一緒に考えてみませんか。
●八嶋智人(やしま・のりと)=俳優
大学在学中に劇団カムカムミニキーナを主宰の松村武らと旗揚げ。以降、俳優としてさまざまな舞台、映画、ドラマ等に出演。切れのある体の動きと台詞回しは各方面で高い評価を得ている。また俳優業のみならず、ナレーター、司会者としても幅広く活躍。医療分野の番組である「チョイス@病気になったとき」(NHK Eテレ 毎週土曜 午後8時)では、レギュラーMCを務める。
●伊藤亜紗(いとう・あさ)=『どもる体』著者
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院・准教授。専門は美学。もともと生物学者を目指していたが,大学3年次より文転。東京大学大学院博士課程修了(文学博士)。主な著作に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、など。趣味は手仕事。フランス・パリにはオートクチュールのお針子さんとして1年間滞在。
19:00-19:10 オリエンテーション
19:10-20:30 対談
20:30-21:00 質疑応答、パフォーマンス、他
【八嶋智人さんの情報】
しゃべれるほうが、変。
何かしゃべろうとすると最初の言葉を繰り返してしまう(=「連発」という名のバグ)。
それを避けようとすると言葉自体が出なくなる(=「難発」という名のフリーズ)。
吃音とは、言葉が肉体に拒否されている状態です。しかし、なぜ歌っているときにはどもらないのか? なぜ独り言だとどもらないのか?
従来の医学的・心理的アプローチとはまったく違う視点から、徹底した観察とインタビューで吃音という「謎」に迫った画期的身体論!