『症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた』を授業に活用!

『症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた』を授業に活用!

2017.4.20 update.

『症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた』を実際に授業で使用している,関西総合リハビリテーション専門学校の堀勝彦先生に,感想を伺いました。

 

 

まず,教科書として採用された理由を教えてください。


リハビリテーションを行ううえで,患者の症状や予後を予測する際に,脳画像のみかたは習得しておきたい知識です。
この本は,病巣がわかるというだけでなく,脳画像の種類やそれぞれの特徴,時間経過による画像の変化,血管支配,脳卒中による代表的な症状と画像の関係などが非常によくまとまっています。
確かに,この本だけで画像診断を極めるには,不十分な部分があります。ですが,画像と神経症状を相補的に理解することをターゲットしているこの本は,私のように医療分野の養成校で教育に携わっている立場からすると,画像の導入本として非常に役立つと思いました。実際,授業も進めやすかったです。


学生さんの反響はどうでしたか?


それまでは,「脳画像を読むのは難しい」という声が後を絶ちませんでした。学生に,どんなところが難しいのか尋ねると,
①画像の頭部がどの部分を示しているか,想像できない。
②ハリネズミのように線が引かれて示されている部位名が全然覚えられない。
③部位と症状のリンクができない。
④CTやMRIなど,さまざまな脳画像検査方法あり,どれがどれだかわからなくなる。
などのこたえが返ってきました。このほかにも,「ほとんどの本がモノクロで,やる気が失せる」といった声も聞かれました。
ですが,この本を見た学生は,カラーできれいなことに加えて,「こんなに覚えないと」から「これぐらいなら覚えられる」と考えられるようになったと話していました。 また,画像と症状がリンクしているので,実習にも持っていきたいという声が上がっています。


ほんとですか!!! 嬉しいです。


もし,改訂などでページの余裕があれば,水平断だけでなく,矢状断,前額断なども加えていただけると嬉しいですね。
それから,画像例が増えるといいなと思います。例えば,ラクナ梗塞などでは患者によっていろいろな状態があると思います。しかし初学者は,本に掲載された画像パターンしかないという刷込み状態に陥ることが少なくありません。より多くの画像に触れ,経験の中から画像を読み取れるようになる。そんな場を提供していただければ,と思います。


なるほど。改訂の際には,参考にさせていただきます。
ありがとうございました。



『症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた』 イメージ

『症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた』

脳卒中では、診断・経過観察において、脳画像検査は欠かせません。本書では、たくさんある脳画像のうちkeyとなる7つの画像に絞って、その読み方をわかりやすく解説しました。脳の中で何が起こり、それが目の前の症状とどうつながっているのか、脳の解剖・病態・症状が脳画像を通して1本の線でつながります。

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