『幻聴妄想かるた』が、「第6回あたらしい医療のかたち賞」を受賞!

『幻聴妄想かるた』が、「第6回あたらしい医療のかたち賞」を受賞!

2012.9.18 update.

『幻聴妄想かるた』を作った世田谷のハーモニーが「第6回 あたらしい医療のかたち賞」を受賞しました。
これは、「医療の質・安全学会」(高久史麿理事長)により、患者本位の医療をめざす注目すべき活動として、授けられる賞です。

ありがたい。めでたい。
国のお母さんも喜んでます。

授賞式は11月24日(土)「医療の質・安全学会」にて。

かんかんも楽しみだパン。

以下主催者によるの選評です。

 

 

 

 第6回「新しい医療のかたち」賞の受賞者が決まりました 

医療の質・安全学会(高久史麿理事長)では、患者本位の医療をめざす「新しい医療のかたち」を指し示す注目すべき活動の推薦(自薦・他薦)募集について、ご協力をお願いしていました。多彩な団体の応募の中から、学会の委嘱をうけた選考委員会(9人の医療ジャーナリストで構成。選考委員長 大熊由紀子 国際医療福祉大学大学院教授)による選考の結果、下記の3つの活動を「新しい医療のかたち」賞に選ばせていただきました。 

いずれも、医療者、患者、市民が、パートナーとして協働しておられます。 

表彰式と受賞者のご紹介、ご発言は、2012 年11月24日(土)、第7回医療の質・安全学会学術集会(会場:大宮ソニックシティ)で行われます。 

 

患者を中心とした取り組み部門 特定非営利活動法人やっとこ ハーモニーのみなさん 

幻聴、妄想という体験は「聞き流すべきもの」として扱われています。幻聴、妄想は病状の悪化とみなされかねないのでご本人も、周囲にないしょにしてしまいます。 

けれども当事者たちにとって、幻聴や妄想は“日常”そのものです。生活上の困りごとは、こうした幻聴妄想によってもたらされていることが多いのに、その体験を話したり聞くことを阻む習慣が、支援者と当事者の間に壁を作ってきたのかもしれません。 

ハーモニーのミーティングでは、幻聴や妄想による苦労を発表したり、苦労への対処法をメンバー同士で考えていきますが、そのなかでの当事者たちの実際のセリフから生まれたのが『幻聴妄想かるた』です。 

2008年に内職のような手作業で細々とつくられていたのですが、この試みの意義を高く評価して医学書院の手で、2011年に発売されました。一般の人々の目に触れる事を通じて、幻聴妄想の中身を知り「わけのわからない人」「恐ろしい人」という漠然としたイメージが、「こういうことに困っている人」という具体的なものに変換していくことをメンバーたちは期待しています。 

幻聴妄想を持つのは自分だけだと思い込み、孤立したまま苦しみを抱えている人がまだまだいます。このかるたを知ることで、特殊な体験ではないことに気づいたり、幻聴妄想を持っていても地域で暮らせることを知り、希望がもたらされるように願いつつ、第二弾のかるたの企画中です。 

 

その他の受賞者など詳細は こちら

 

 

幻聴妄想かるた イメージ

幻聴妄想かるた

これが本物の幻聴妄想の世界だ!!
東京・世田谷のハーモニー(就労継続支援B型事業所)が、自分たちの幻聴妄想の実態をかるたにした。彼らの幻聴妄想の世界を知ることは、共存の意味を学ぶことである。解説冊子と、DVD『幻聴妄想かるたが生まれた場所』に加えて、女優の市原悦子さんによる『読み札音声』CDが付録になった豪華版。

[こんなふうに使ってください]
*医療者――心理教育のツールとして。地域で暮らすイメージをつくり、退院支援のきっかけに。
*教育者――精神看護学実習の教材として。
*当事者・家族――幻聴妄想をどう話すか、どう聞くか、どう解決するかの参考に。
*作業所――ユニークで、注目を浴びる商品開発の参考に。

詳細はこちら

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