雑誌記事紹介「災害・事故のあとに役立つこころの手当て集――看護師として、親として」

雑誌記事紹介「災害・事故のあとに役立つこころの手当て集――看護師として、親として」

2011.4.25 update.

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かんかん

いがくしょいんの雑誌のおすすめ記事をしょうかいするよ。

5月号(4月末発売)の雑誌『精神看護』では、「災害・事故のあとに役立つこころの手当て集――看護師として、親として」がという記事が掲載されています。そのなかで萱間真美先生(聖路加看護大学精神看護学 教授)が、精神科看護師として、三児の親として選んだ、災害後に役に立つリンク集を紹介しています。

 

1■「地震直後の、主に首都圏の人たちの心理的反応とそのケアについて」萱間真美先生講演@るかなび健康講座 (YouTube)

http://www.japmhn.jp/archives/110320_2.html

2■『PTSDとトラウマのすべてがわかる本』(飛鳥井望監修、講談社健康ライブラリーイラスト版、2007)書籍紹介ページ

http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=259420X

3■災害やこころの健康に関連する情報(日本精神保健看護学会)

http://www.japmhn.jp/

4■「サバイバーズ・ギルト」アンダーウッド博士による論文

http://www.jsdn.gr.jp/doc/2011.03_survivors_guilt.pdf

5■『サイコロジカル・ファーストエイド第2版』

http://www.j-hits.org/psychological/pdf/pfa_complete.pdf

震災があったことで、連載の記事を急遽、この「手当て集」に差し替えてくださいと先生から連絡があったそうです。雑誌の記事のなかには、これらのホームページを活用するポイントと、選んだ理由がつづられています。

 

 

(以下記事より抜粋)

たとえば「安全と安心感」のなかでは、「子どもや思春期の人が、自分が生き残ったことに対して罪悪感を持つことがあります(中略)たとえば、次のように子どもに伝えることを保護者に提案します。『私たちは、みんなを助けるためにできることは全部したの。お父さんはきっと、私たちが無事でいることを喜んでくれるよ。あなたは何にも悪くないのよ』注意;こういう言葉は一度伝えるだけでは十分ではありません。罪悪感は何度も繰り返し生じます。親は、子どもの絶え間ない不安や混乱に対して、常に支えを提供してやらなくてはなりません」というように、実用的です。(『サイコロジカル・ファーストエイド第2版』より)

 

災害で生き残った人や、大きな被害に遭っていない人でも、漠然とした罪悪感に苛まれるのはなぜなのか、そのような人たちがどのように生活を立て直していけばよいか、具体的に書かれています。互いに非難することが起こりやすいが、その争いは何も生まないこと、誰も予期できなかったことが無作為に起こる現場では、失敗が起こることは当然であることなど、誰もが体験するプロセスが心理的ケアの原則をふまえて実践的に書かれています。何度読んでも心を打たれる文章です。(「サバイバーズ・ギルト」アンダーウッド博士による論文について)

 

ここから、どんなふうに回復していけるのか。少しのこだわりや、できないことを大切にしながら、自分や周囲の弱さを認め、ときどき止まって、でも歩いてゆきましょう。私たちはこの時代に生きていて、子どもたちを育てなくてはなりませんものね。

 

 

 

看護師として、親として、この震災についてどう向き合いながら生きていったらよいか、萱間先生と一緒に少し考えることができるかもしれません。こちらもぜひぜひ読んでくださいね!

 

『精神看護』2011年05月号 (通常号) ( Vol.14 No.3) イメージ

『精神看護』2011年05月号 (通常号) ( Vol.14 No.3)

5月号には「緊急特集 東日本大震災で揺れた私たち」(加藤久美/守田亨/武井麻子/名越康文/春日武彦/中井久夫)も掲載しています。

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