第2回 部位別に注目!  がんの「治りやすさ」とは

第2回 部位別に注目! がんの「治りやすさ」とは

2019.7.15 update.

近藤慎太郎(こんどう しんたろう) イメージ

近藤慎太郎(こんどう しんたろう)

東京都出身。近藤しんたろうクリニック院長(渋谷区)。北海道大学医学部・東京大学医学部医学系大学院卒業。日赤医療センター、東京大学医学部附属病院、山王メディカルセンター(内視鏡室長)、クリントエグゼクリニック(院長)を歴任し、開業、現職。消化器内科専門医として年間2,000件以上の内視鏡検査と治療に携わる。特技はマンガ。本連載でも、絵と文ともに描き下ろしている。
・・・
公式ブログ『医療のX丁目Y番地』
著書に、Amazonでベスト&ロングセラーになっている『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』『がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」』。近著に『胃がん・大腸がんを治す、防ぐ! 最先端医療が命を守る』がある。
日経ビジネスオンライン連載『医療格差は人生格差』

 

がんは 人体の「どこ」で発生するか |

 

医師兼マンガ家の近藤慎太郎です。

今年開設した自らのクリニックでの診療を中心に、2つの総合病院で臨床にあたるとともに、自作のマンガを使って、エビデンスに基づいた医療情報を広く、わかりやすく解説し、この国で予防医学が認められるようことをライフワークにしています。今月は新著として『胃がん・大腸がんを治す、防ぐ! 最先端医療が命を守る』を出版することができました。

 

テーマ●部位別がんの罹患率と死亡率は

 

前回は、日本人のがんの罹患率、死亡率がとても高いことを
最初に解説しました。
しかし、「がん」といっても様々な種類があります。
 
今回は、人体の「どこ」で発生するかという「部位別」に分けて、注目してみましょう。
 
肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、血液系のがんや、
男性特有の前立腺がん、女性特有の子宮頸がん、体がん……。
 
では、そうした部位別での罹患率と死亡率の順位はどうなっているのでしょうか?
670医学書院第2回 - コピー.jpg
 
 
がんも、種類によって頻度の高いものから低いものまで相当のひらきがあることがわかります。
 
「がん」と言っても一括りにはできず、どのがんが「多い」のか「少ない」のか、そして「治りやすい」のか「治りにくい」のか…
その違いによって対応に差をつけるということではありませんが、目の前の患者さんが、全体の中のどういう立場にいるかを俯瞰して理解することは、非常に大切なことなのです。
 
さて、部位別のがんの死亡率を見ると、男性の肺がんが飛びぬけて多いことがわかります。
 
詳しくは各論に踏みこむ回で述べますが、肺がんといえばやはり「タバコ(煙草)」がとても強い影響力を持っています。
本人への健康被害はもちろん、受動喫煙による他者への影響も無視できません。
 
予防可能因子であるタバコをどうするのか。
健康上はもちろん、政策的にも喫緊の課題となっています。
 
(了)

 

[医学書院の《がん看護実践ガイドシリーズ]

がん患者へのシームレスな療養支援 イメージ

がん患者へのシームレスな療養支援

超高齢社会に向けたこれからのがん看護に求められる知識と技術がここに
がん治療の進歩と罹患者の増加に伴い、がんとともに生きる患者が急速に増える一方、在院日数短縮化が進み、病院と在宅療養と介護サービスの適切な活用が必須となりつつある。がん患者の特性を踏まえた症状コントロールや心理的ケア、意思決定支援、限られた社会資源の調整といった「療養支援」を、治療の場と時期を問わず提供できることが病棟や外来の看護師に求められている。本書ではそれらの知識と技術を具体的に解説する。

詳細はこちら

サバイバーを支える 看護師が行うがんリハビリテーション イメージ

サバイバーを支える 看護師が行うがんリハビリテーション

がんサバイバーの自立を支えるために看護師が行うがんリハビリテーションを解説
がん、治療とともに日常生活を送るがんサバイバーが自立した生活を送るためのリハビリテーションが求められている。本書では、がんの治療期の患者に焦点をあて、がんリハビリテーションを実践するうえで基盤となる知識、技術について解説し、特に看護師が行う実践について取りあげている。看護師がベッドサイドなどで行うリハビリテーションや退院後の生活を想定したセルフケア指導について解説した1冊。

詳細はこちら

オンコロジックエマージェンシー 病棟・外来での早期発見と帰宅後の電話サポート イメージ

オンコロジックエマージェンシー 病棟・外来での早期発見と帰宅後の電話サポート

がん患者のエマージェンシーの早期発見と迅速な対応のために
がん患者のエマージェンシーには早期発見、迅速な対応が求められる。そのため、がんやがん治療について理解するとともに、エマージェンシーの徴候、見え方を知っておくことが重要である。本書では、症例を豊富に提示し、病棟・外来でエマージェンシーがどのように見えるのか、求められる対応、必要な知識を解説し、また外来化学療法を受ける患者の帰宅後のエマージェンシーへの対応(電話サポート)も取りあげている。

詳細はこちら

トラックバック

http://igs-kankan.com/mt/mt-tb.cgi/1172

コメント

このページのトップへ